2024〜2025年末年始が終わりました。
南八ヶ岳では珍しく警察や遭対協が出動する遭難事案の発生は無く、穏やかな9連休となりました。
しかし、氷点下10℃前後の厳しい寒さが続き、稜線では風が強い日が数日あった影響により、指の凍傷になる登山者が多く見受けられました。
当山小屋に隣接している赤岳鉱泉山岳診療所の医師と看護師の方々が諏訪中央病院の光楽先生と連携して、迅速かつ適切な対応を行っていただきました。
光楽先生は国内屈指の凍傷治療のスペシャリストです。
おかげさまで患者の方々は快方に向かっているようで、改めて赤岳鉱泉山岳診療所と諏訪中央病院が連携することの心強さとありがたみを感じる年末年始でした。
今週末の3連休は今季最強寒波が日本列島へ襲来するようで、赤岳鉱泉の予想最低気温が今季初の氷点下20℃に達するようです。
氷点下20℃の寒さから指先を守るには、手袋選びがとても重要です。今週末こそ、防寒ゴム手袋を装着しての行動は危険を伴います。
もし凍傷になってしまった際には、早めに赤岳鉱泉山岳診療所を受診されることをおすすめします。
最後に、山岳ガイドさんから情報提供いただいた赤岳周辺の現況です。
積雪が樹林帯で20cm〜60cm、森林限界より上部で5cm〜30cm。概ねのエリアで雪がよく締まっていますが、凍結箇所も有るので十分にご注意ください。12本爪アイゼン、ピッケル、ヘルメットを揃えて、確実な歩行技術が必要なコンディションです。