赤岳鉱泉行者小屋

お知らせ

雨と気温上昇がもたらす悪条件とリスク

March 25, 2024

赤岳鉱泉 標高2,220m

朝6時 マイナス1℃

昼12時 プラス3℃

積雪 30cm〜80cm

 

昨日から4月並みの暖かい気候が続いていて、午前中の赤岳鉱泉では小雨が降っていました。

 

◆美濃戸口〜赤岳山荘 積雪5cm〜10cm

・4輪駆動車

・スタッドレスタイヤ

・金属製タイヤチェーン

上記装備が必須な路面状況です。

 

◆赤岳山荘〜堰堤広場 積雪10cm〜20cm

 

先週まで降り続いた雪に雨が染み込んで気温も上昇している影響により、堰堤広場から下では雪が腐った箇所と元々凍結していた箇所が混在している現況です。

 

美濃戸林道では、融雪が進んでわだちが発生して、今こそ金属製タイヤチェーンを装着しないと車を自ら向かいたい方向に進めることが困難に陥り、最悪の場合にはスタックして車が登らなくなって林道を塞ぐ可能性が高い悪条件になっています。

 

◆北沢登山道 積雪20cm〜40cm

チェーンアイゼンの携帯又は適宜での装着を推奨します。また気温上昇と融雪が進む影響により、橋の上に降り積もった雪が不意に崩壊して、最悪の場合には沢に転落する重大事故に繋がる恐れもあるので、特に橋の上を歩く際には細心の注意が必要です。

 

3月下旬は今後の気温上昇、降雪、降雨による影響で山の状況が目まぐるしく変わり、安全かつ的確な判断を下すことが難しい時期です。

 

赤岳鉱泉と行者小屋から上にある一般登山道の斜面やアイスクライミングエリアに続く沢筋で、雪崩発生のリスクが高まる場合も容易に想像できますので用心深く、登山を楽しんでください。

この記事のリンクを開く
お知らせ一覧へ