赤岳鉱泉行者小屋

お知らせ

夏山シーズンを迎えるにあたり

July 18, 2024

南八ヶ岳近況報告20240718

関東甲信が梅雨明けしました!

 

◆美濃戸口〜赤岳山荘

梅雨で降り続いた雨の影響により林道の路面が荒れていて良好とは言えない現況です。昨日に赤岳山荘さんが道直し作業を行いましたが、当山小屋のジムニーやランクルでさえもサスペンションが底突きしてボディまでに強い衝撃が伝わるほどの凸凹が点在しているので、速度を出しすぎない慎重な運転が求められます。

 

凸凹を通過するラインや速度にもよりますが、悪路走破性に優れていないタイヤで走ると最悪の場合にはタイヤがパンクするほどの衝撃が伝わるので要注意です。

 

◆赤岳山荘〜堰堤広場〜赤岳鉱泉〜行者小屋

登山道上に特に問題はありません。

 

最後に本格的な夏山シーズンを迎えるにあたり、大事なお知らせです。

 

数年前から昼前後に山小屋に到着されて、午後から夕方にかけて硫黄岳や赤岳に登ろうとしている方を多く見受けられますが、この登山スタイルは推奨できません。

 

何故なら、夏山では午後から夕方にかけて天候が急変しやすいからです。

 

・午後は雲(ガス)が発生することが多い傾向で、視界不良になることが多いです。稜線からの展望は良くないですし、最悪の場合には道迷いの要因にも繋がります。

 

・午後はゲリラ豪雨に降られたり、落雷に遭遇する可能性が高くなります。

 

また私が数年前に経験した実体験ですが、落雷に注意するのは稜線だけではなく北沢登山道のような沢筋でも警戒が必要です。歩荷中に50m先で落雷があった際には死の恐怖を感じたことを今でも鮮明に覚えています。

 

安全登山の観点から遅くとも午前中には稜線に立ち、13時には稜線から下山を開始しましょう。

 

また上記よりリスク管理能力が優れているスタイルとして、山岳ガイドさんのように初日は山小屋に到着して終了、翌日は朝弁当にして早朝に山小屋を出発して稜線に立ち、昼前には山小屋に戻るという行動スケジュールをお手本にするのもいいと思います。

 

またこの行動スケジュールは当日や翌日の天候によって最善のスタイルが変化していくので、事前にヤマテンさんなどの山岳気象予報に特化した天気予報サイトをしっかりと確認して、当日の空の様子を目視で確認してください。

 

ご自身が登りたいと予定している標準的なコースタイムを確認して、ご自身の体力と経験に見合った、山小屋に早出早着の行動スケジュールを考えましょう。

 

ぜひ安全登山で夏の南八ヶ岳を楽しんでください!

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