南八ヶ岳は、12月下旬にしては珍しい大雪です。
昨夜20時から雪が降り始めて24時間経過した現状で、赤岳鉱泉では40cm〜60cmの積雪が増えました。
累積の積雪量は、積雪50cm〜100cmになっています。
雪質は、乾燥したサラサラな雪です。
本日の気温は、最低気温がマイナス18℃、最高気温がマイナス10℃でした。
強風が吹き荒れて、体感気温はマイナス20℃超でした。
赤岳へ地蔵尾根を経由して登った山岳ガイドさんは、赤岳天望荘までしかトレースを付けられなかったそうです。
おそらく更なる降雪と強風により、トレースは無くなっていると予想されます。
雪が固まっていなく踏み抜くと腰まで雪に埋まる箇所、そしてアイゼンが岩や階段に当たって滑ったりつまづいたりして、最悪の場合には滑落する危険性があるような気の抜けないシビアなコンディションになっているそうです。
これからは間違ったトレースによる道迷いが発生する可能性もあるで、地図と地形を目視でしっかりと確認しましょう。
また、沢筋や斜面では雪崩が発生する可能性が有りますので、ビーコンを始めとするアバランチギアを必ず携帯して入山するようにしましょう。
雪の多さと厳しい寒さを考えると、本格的な冬の八ヶ岳が始まりました。
山では自分の命は自分で守るしかないですし、事前の準備と現地での的確な判断によって遭難は未然に防ぐことが出来ます。
常に思慮深く謙虚な姿勢で、明日も安全登山でお願いしたいです。