今週12日(火)には赤岳鉱泉がある標高2,220mでも雨が降り、赤岳鉱泉周辺から下の登山道と林道に積もっていた雪はほとんど消えてしまいました。
そして、朝晩は氷点下まで冷え込み、その影響により広範囲で凍結箇所が点在しています。
堰堤広場から赤岳鉱泉までを結ぶ北沢登山道では、岩と氷のミックスになっていてチェーンアイゼンの装着が必須です。
チェーンアイゼンを装着した状態で凍結していない岩の上を歩かなければならない箇所があるので、凍結箇所ではないから大丈夫と気を抜いていると平らな岩の上をチェーンアイゼンで歩くことほど滑りやすく転倒するリスクが上がります。
また、凍結箇所は強烈にツルツルの氷が発達していて登山者の技量にもよりますが、時にはチェーンアイゼンでは心許なく、12本爪アイゼンの方が安全に歩けるのではないかと考えてしまうほどに最良の状況判断が難しい現況です。
私たち小屋番も通勤や歩荷業務で北沢登山道を往復していますが、予想以上にコンディションが悪く、怪我や事故が起こらないように普段より集中して気の抜けない状況が続いています。
北沢登山道で転倒して怪我をすることに十分にご注意ください。
早く雪が降って登山道状況が好転することを願うばかりです。