南八ヶ岳近況報告20250213
赤岳鉱泉 (標高2,220m)
最低気温 マイナス12℃
最高気温 マイナス6℃
積雪 60cm〜80cm
山岳ガイドさんからの最新情報です。
阿弥陀岳
中岳沢~阿弥陀岳一般登山道ピークまで、昨日の時点で深さ40cm付近に極めて弱い弱層が有り、雪崩発生のリスクが高まっています。
今週も日中でも氷点下10℃前後を推移していた寒い南八ヶ岳でした。昨夜から湿った雪が降り続いて、赤岳鉱泉周辺の積雪が先週末から更に20cmほど増えました。
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◇美濃戸口〜赤岳山荘
積雪1cm〜2cm、凍結有
4輪駆動車にスタッドレスタイヤを装着してください。また金属製タイヤチェーンを携帯、又は適宜で装着しましょう。登山者は適宜でチェーンアイゼンの装着を推奨します。
◇赤岳山荘〜堰堤広場
積雪20cm〜40cm、トレース有り
◇堰堤広場〜赤岳鉱泉
積雪30cm〜60cm、トレース有り。湿雪が降り積もったので滑りやすい箇所が点在しています。転倒及び橋からの滑落防止の為にチェーンアイゼンを携帯、又は適宜で装着することを推奨します。
◇赤岳鉱泉から上の登山道
12本爪アイゼンの装着、ピッケルの利用、ヘルメットの着用など基本的な冬季登山装備が必須です。昨夜から降り積もった湿雪、今週末の気温上昇、中岳沢〜阿弥陀岳以外の一般登山道斜面、アイスクライミングエリア及びバリエーションルートに続く沢筋などで雪崩発生のリスクが高まっていること、強風によりトレースが消えているルートがあることが想定されます。
南八ヶ岳は気象の変化が著しく、山の状況が刻一刻と変化していく難しい時期を迎えました。
雪の状況をご自身の感覚と経験から判断して、雪崩に遭遇しないように最善の行動をとっていただきたいです。もし雪崩に巻き込まれた際には捜索してもらえるように、必ずアバランチビーコンを携帯してから入山してください。
◆ご自身の技量と経験に見合ったルートの選定
◆変化していく状況に対応できる冬山の装備
◆凍傷と低体温症に注意した服装の選択
を慎重に行っていただくようお願いいたします。