山岳ガイドさんからご提供いただいた阿弥陀岳の一般登山道情報です。
中岳から上の登山道にある積雪量は、10~20cm弱と例年よりやや少なめです。
岩と雪と氷が混ざっている箇所が多く、基本的なアイゼンワークができることが求められます。
中岳沢は、雪が固まって安定していて、確実なアイゼンワーク技術を有している方でしたら、安全に登り降りができる現況です。
しかし、沢の幅が狭い箇所にある両側の岩壁が露出しているので傾斜がきつく、雪より氷が多く張っているので注意が必要です。
今月に入ってから装備不足や経験不足の方がお越しになられている状況をよく見受けます。
例年に比べて雪が少ないとはいえ、厳しい冷え込みが続いていて本格的な冬を迎えている南八ヶ岳。
雪がしっかりと積もっている状況より岩と雪と氷が混ざっている現況が、的確な判断と求められる技術をより高難度に導いています。
今後の天候や気温変化により山の状況が目まぐるしく変わるので、ご自身の技量と経験を過信せずに、慎重なルートの選択とウェアやギアの選択をお願いいたします。